承認欲求からは卒業だ!高倉健さんの"不幸"をアドラー心理学で読む

 

なきのごとく彷徨(うろつ)いてきた

モト教師、サイ之助です。

 

今、何で食っているかというと

 

ネットビジネス特に情報販売なんですが、

 

それはさておき、本日は高倉健さんの話から。

 

健さん!」と声援を受けた人気俳優でしたが、

2014年に亡くなってすでに6年になりますし、

若い人はもう名前さえご存じないかもしれません。

 

 

そう、『唐獅子牡丹』とか『昭和残侠伝』とか

そういう世界で、強くてカッコいい

"男の中の男"を演じました。

(たいてい反社会的勢力でしたが;^^💦)

 

👺あなたに褒められたくて

その強そうな健さんがちょっと意外な側面を

見せてくれているのが、遺著となった

『あなたに褒められたくて』(集英社文庫)。

 

「自分が頑張って駆け続けてこれたのは、

あの母に褒められたい一心だった」

健さんは書いているのですね。

 

お母さん、僕はあなたに褒められたくて、

ただ、それだけで、あなたがいやがっていた

背中に刺青(ホリモノ)を描(い)れて、

返り血浴びて、さいはての『網走番外地』、

〔中略〕北極、南極、アラスカ、

アフリカまで、三十数年

駆け続けてこれました。

 

どこまで本気かという問題はさておき

(ほとんどゴースト・ライターの

創作かもしれず;^^💦)、

こういう心理って、程度の差はあれ、

誰にでも覚えのあるものですよね。

 

ベストセラーになった『嫌われる勇気──

自己啓発の源流「アドラー」の教え』
(岸見一郎・古賀史健共著)のご本尊である

心理学者ルフレート(ルフレッド)

アドラーの用語で言うとすれば、

健さんが人生を捧げたのはまさに

(母への)承認欲求に対してだった、

ということになるでしょう。

 

私自身ももちろんそうですが、

あなたもそうではありませんか?

 

親への承認欲求に突き動かされずに

育つ子供なんて、まずいないのです。

 

だから、それがあること自体は結構な

ことなのですが、問題は、それに

どこまでとらわれるか

 

母子84194

 

 

『嫌われる勇気によれば、

アドラーははっきりとこう述べています。


この欲求から自由にならなければ

幸福はない」と。

 

アドラーはさらに踏み込んで

「褒める」こと、あるいは他者の行いを

「評価」すること自体を否定するのです。

 

なぜなら他者(自分の子どもを含め)を
「褒める(評価する)」のは、上位に
ある者が下位の者に対してすること
ですが、そのことによって下位の者は
承認欲求をかきたてられます。

 

下位の者がこの欲求を満たそうとして

頑張れば、もともとあった縦の関係

ますます強化されていきます。



アドラーによれば、そういう

縦の関係こそが不幸のみなもと。

 

だから幸福のためにはこれを断ち切って

横の関係を築いていくのがよいと説きます。


 Sheep-Kittens-s
 「横の関係」がいいニャン

 

そして、そのためには他者の行為は

「褒める」のでなく、ただ感謝するのが

よいというのです。

 

なぜなら人は感謝されて初めて
「他者への貢献ができた」と知って

自身の価値を実感できるから。

自身の価値を実感できてはじめて、

人は生きる勇気(嫌われる勇気を含め)

をもつことができる…と。

👺承認欲求からの卒業が必要だ

このアドラー理論を当てはめれば、

健さんの人生はまさに絵にかいたような

不幸だったということになるかもしれません。

(もちろん上記引用文の記述が完全に

本音のホンネであればの話ですが)

 

そせいかどうかはわかりませんが、

いかにも不幸の陰りを帯びた、暗い

凄みのある表情が、俳優としての

健さんの魅力ではありました。

 

さて、私はいったい、何が言いたかったのか?

 

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そう、(親などへの)承認欲求に生きてきて、

いまだにそれを引きずっている人は、

早くそれを自覚して、卒業するのが

幸福への早道だ!

 

と、自分の経験からして強く思うので、

それをあなたに伝えたかったのです。

 承認欲求

 

 

承認欲求の対象は親や教師などの

年長者とはかぎりません。

 

あなたが既婚者であれば、いつの間にか

妻(or夫)にこの承認欲求を向けるように

なっている自分に気づくことはありませんか❓

 

そうであれば、そこからも

卒業する必要があります。

 

真の幸福を目指すならば!

 

👺ドリームキラーには承認されなくていい

このアドラー理論を当てはめれば、

というわけで、もしあなたが退職や

転職をためらっている理由のうちに、

親や配偶者への承認欲求が絡んでいる

ことに気づいたなら、ぜひそれを

卒業してください。

 

本当に退職や転職に踏み切るかどうかは

その上で考えるようにしないと、

このバケモノにとらわれているかぎり、

考えはどこまで行っても堂々巡りで

ラチがあかない可能性が大きいです。

 

また踏み切った場合も、承認欲求

残存していれば、その対象である

親や配偶者があなたを阻止・妨害しに

かかる可能性もまた大きいのです。

 

 

 

 

これら、自分の一部をも含めて、

夢(ドリーム)を止めにかかる

こういう存在のことをドリーム・キラー

呼ぶことがあります。

 

そして、このドリーム・キラーにも 

自分自身の内部のなるキラーと

他人たち、すなわちなるキラーとの

2種類がありますが、ここで考えたいのは

もちろんなるドリーム・キラー。

 

 

 つまり、夢を否定したり、

批判したりしてくる近親者。

   

「危ないからやめなよ」

「そんなのお前には無理だよ」

「今の時代、厳しいから諦めな」

 

こういう助言は多くの場合、

あなたのためを思う善意によるものです。

 

もしあなたがその人への承認欲求

まだまだ囚われている場合は、

とても無下に退けることなど

できないでしょう。

 

その意味で、こういう場合は、

あなたが承認欲求を卒業できているか

否かの試金石ともなりうるでしょう。

 

あるいは、これを振り切って初めて

「卒業できた」という実感が

もてるのかもしれません。

 

 

ともかく、ここは、これはどうしたって、

振り切らなくっちゃお話になりません。

 

を叶えるためには。


だから、ここを乗り切る便法は

ドリーム・キラーとはなるべく話さないこと

 

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適当にあしらっておいて、わが道を行くこと。

 

信じる人の言葉にだけ耳を傾け、

実践していけばよいのです。

   

結論。

夢を叶えるまでは不要な要素は全て断つ。

これが一つの理想で、それが実際上、

不可能でも、可能な限り接近していく

べきなんです。 

👺 まとめ

 いかがでしたか?

 ドリームキラーには内・外の2種類がありますが、

どちらも対処の仕方としては気にしないこと。

  

気にしたら、それだけブレーキを

踏むことになり速度が落ちていきます。

 

速度が落ちると、どうでもいいことに関して

目がいってしまって、さらに速度が落ち、

しまいには所期の目的を忘れてしまうかもしれません。

 

いったん(=目的地)を設定したからには、

そこへ向けて一点集中、スピード感を持って

取り組んでいくこと

 

その方が結局、得をすることになるのです。

 

 

さあ、思い切ってやってやりましょう。

まだ運命は変えられる」のです!