時間は売買できるか?ミヒャエル・エンデの『モモ』に学ぶ

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なきのごとく彷徨(うろつ)いてきた

モト教師、サイ之助です。

  

今、何をやっているかというとネットビジネス、

情報販売ということになります。

 

  

「なんでまたそんな怪しい世界へ❓😱

ですって?

 

いや別に怪しくないんですが、それはさておき、

一言で答えれば、

時間がほしかったから。

ということになります。

 

生きられる時間は限られているのに、

楽しくもない賃労働に費やし続けて

ヘトヘトの濡れ落ち葉みたいな老人に

なってしまっていいのか❓

 

自分の本当にやりたいことは

別にあるのに…❓❔❓

 

というわけで、この世界に飛び込んだのは

時間を作るため だったともいえます。

 

 

なにしろ「タイム・イズ・マネー

(Time is money/時は金なり)」

というくらいで…

 

ん? でもほんとに「時」は「金」

なのでしょうか?

 

今回はこの問題について考察を

加えてみたいと思います。

 

 

時は金ならず

「タイム・イズ・マネー」という格言は

 

ベンジャミン・フランクリンに由来するもので、

その著書 Advice to a Young Tradesman

(若き商人への手紙)に

"Remember that time is money"と出て来ます。

 

 

でもこれ、ほんとに文字通り「時=金」と

イコールで結んでいるのでしょうか。

 

 

フランクリンの『自伝』には彼の13の信念の一つとして

「時間を空費するなかれ。

つねに何か益あることに従うべし。

無用の行いはすべて断つべし」

とありますので、おそらく言いたいことは

「金と同じだと思って大事にしろ」

ということであって、「時」と「金」とが

同じものだと本気で思っていたわけでは

ないのでしょう。

 

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早い話、「時=金」であるのなら

「金」で「時」を買うこともできる

はずですが、そんなこと、できます?

 

「できるわけないじゃん」

 

と思いますよね。

 

でも世の中は、ほんとにまったく

「時=金」であるかのように動いている…

 

労賃が「時給」で支払われることが

端的に示すとおり、「時」は「金」に

換算されるという約束事の上に立って

世の中は動いているようなのです。

 

こうなると、「時間泥棒」とか

時間貯蓄銀行」とかが出現しても

不思議ではありません…

 

といってもこれはドイツの児童文学者

ミヒャエル・エンデ(1929-95)

『モモ』(1973)の世界。

 

どんな世界かをちょっと覗いてみましょう。

 

  

時は金ならず

 

 

『モモ』邦訳(岩波書店)のカバー

『モモ』のあらすじをごく簡単に

まとめると、こんな感じです。

 

大きな都会の円形劇場に住むモモには
道路掃除夫ベッポ老人と、ほらふきの
観光ガイドの青年ジジという
2人の親友がありました。

「時間貯蓄銀行」から来たという
灰色の男たちによって町は変わり、
人々は時間を節約しようとばかりして、
人生を楽しむことを忘れてしまいます。

モモたちは、この「時間泥棒」たちと
たたかおうとしますが、逆に
分断され、捕らえられそうになります。

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モモの前に大きなカメが現れ、
「時間の国」の〈どこでもない家〉へ
連れて行きます。

その家の主人、マイスター・ホラから
時間と「時間泥棒」についてすべての
秘密を教えられ、たたかいの方策も
授かります。

たたかいの末、「時間泥棒」は
消え、人々には生気が戻ります。

 

さて、これだけの簡単な紹介でも、

作者のメッセージはほとんど

伝わったのではないでしょうか。

 

これ、つまるところ、フランクリン先生には

少々の非礼をお許しいただくならば、

"Time is not money"

時は金ならず)と説くお話だとも

いえるのです。

 

つまり「時」は「金」で買えない。

 

なくした「金」はまた戻ってくることが

ありえても、失った「時」は絶対に

戻ってきません。

 

 

定年まで我慢して勤め上げれば、

それなりの退職金も出て、「金」的には

その方がずっとお得かもしれない。

 

でもそのために費やした「時」は

取り戻そうとしても、絶対に

戻ってきてくれないのです。

 

 

"金"を取るか、"時"を取るか

 さあ、どうします?

 

「金」を取るか、「時」を取るか…

 

私個人のことをいえば、「時」を取って

早期退職し、そしてそのことを全然、

後悔していません。

 

「金」の面で損するばかりだったとすれば、

後悔する場面も出てきたかもしれませんが、

そんな事態には立ち至っていないからです。

 

 

つまり思い切ってネットビジネスの世界に

飛び込み、よきメンターに恵まれるという

幸運もあって、かなりの収益を上げる

ことができているからです。

 

収益が出るまで、それは相当な時間と

労力を要しますが、軌道に乗ってしまえば、

労働量は教師や一般の会社員の十分の一も

ないくらいですんでしまうのです。

 

こうして私は「金」を捨てる覚悟で

「時」を取りましたが、結果的に

「金」は後からついてきてくれたので、

今は「時」も「金」もある優雅な身分です。

 

 

さあ、どうします?

ぐずぐずと迷っている間にも「時」は

逃げていきます。

 

 

思い切って、こちら側へ跳んでみては

いかがですか?

 

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私個人がたどった、より具体的な経路や方法については

こちらに詳しく書いていますので、よろしく。👇

 

 

それでまた、どこかでお目にかかりましょう😸